時そばという古典落語をご存知だろうか。
時かけそばとも呼ばれる有名な話ではあるが、ご存知ない方のために少しばかりネタバレを。
いや、簡単なことなのだ。
蕎麦屋の会計で小銭を渡す時に、あえて一枚ずつ渡して「一つ、二つ…」と数える途中に「おい、今いくつの時だい？」と店主に尋ねる。
例えばそこで店主が「九つ」と答えると、すかさず「十、十一…」と続けて勘定を誤魔化すという、まぁ、ひどくセコい話である。

さて、横丁一の隠居の次男坊であるカメ吉は、ある日この話を耳にして自分も勘定を誤魔化してやろうと思いついた。
足早に蕎麦屋へと向かい、蕎麦を食い、いざ会計となったところで、この手を使おうとしたのだ。

さて、ここで問題。
結果的にカメ吉の企みは失敗に終わる。彼の敗因は「店が流行を知っていたこと」なのだが、さてその流行とは、一体なんだろう？　漢字四文字で答えてほしい。