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大女優カメコは「いってらっしゃい」と言って家を出た。
その結果、カメコは一億円を失わずに済んだ。なぜ?
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しがない雑誌記者の太郎は有名な女優のカメコが不倫相手を家に連れ込んでいるという情報を単独でつかみカメコの家を監視していた。「いってらっしゃい」というカメコの声が聞こえて帽子を目深くかぶった何者かが家を出てきた。そして、何者かは太郎が潜んでいるのとは反対方向に足早に去っていった。「カメコの不倫相手だ!」そう思い込んだ太郎はその何者かの後を追った。太郎がその何者かに声をかけると何者かは女の声で返事をして振り返った。何者かとはカメコだったのだ。「カメコさん!?なんであなたが?」太郎がそう驚いている間に不倫相手はカメコの家から逃げ出していた。
スキャンダルの漏洩を防いだカメコはCM会社などからの違約金一億円を支払わずに済んだ。
後日、新作映画の記者会見の現場に太郎が現れた。太郎はカメコへのリベンジに燃えていた。「カメコさんあの日、あなたの家にいたのは誰なんですか?不倫相手じゃないですか?」カメコは次のようにとぼけて見せた。「あの日、怪しい人が外にいたから私はちぐはぐな挨拶をしたのです。「いってらっしゃい」と言って家を出れば外にいる泥棒さんにとっては家の中に誰か残っていることになるでしょう?つまり、家は無人だったのです。もっとも、怪しい人は泥棒ではなく三流雑誌の記者さんだったみたいですけどね。」カメコはそう言い捨てて記者会見を後にしたのだった。
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