ある国の王が、自身の殺害を予告する旨の手紙を受け取った。それは、「ちょうど1週間後の夜中に、お前を殺しにいく」という内容だった。
王は狼狽えるどころか自信満々な様子であった。彼は武術に長けていたのだ。
その上、彼の家臣には天才発明家がいた。
王はすぐに自身の体を隅々まで検査し、そのデータを発明家に送って言った。「このデータに合わせて、全身を覆う最強のスーツを作ってくれ」
武術とスーツがあれば怖いものはない。王は家臣ら全員を城の敷地外から追い出し、1人で敵を迎えようと決めた。
約束の時間。敵は1人で来た。王と敵の目が合う。
王は直ぐに右手に持つボタンのスイッチを押す。すると背負っていた機械が展開し、王の全身を包んだ。スーツは戦闘直前に身につけられるようになっていたのだ。これで王は無敵である。
が、王は死んだ。頑強に覆われていなかった膝や肘などの関節部分を滅多刺しにされていた。
──実は敵は、たった1つだけある細工をしておいたのだ。
結果その細工が王の命を奪うわけであるが、それは一体なんだろうか?
王は狼狽えるどころか自信満々な様子であった。彼は武術に長けていたのだ。
その上、彼の家臣には天才発明家がいた。
王はすぐに自身の体を隅々まで検査し、そのデータを発明家に送って言った。「このデータに合わせて、全身を覆う最強のスーツを作ってくれ」
武術とスーツがあれば怖いものはない。王は家臣ら全員を城の敷地外から追い出し、1人で敵を迎えようと決めた。
約束の時間。敵は1人で来た。王と敵の目が合う。
王は直ぐに右手に持つボタンのスイッチを押す。すると背負っていた機械が展開し、王の全身を包んだ。スーツは戦闘直前に身につけられるようになっていたのだ。これで王は無敵である。
が、王は死んだ。頑強に覆われていなかった膝や肘などの関節部分を滅多刺しにされていた。
──実は敵は、たった1つだけある細工をしておいたのだ。
結果その細工が王の命を奪うわけであるが、それは一体なんだろうか?
18年08月25日 19:53
[虚木 幽]
【ウミガメ】
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