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新型コロナウイルスの流行のせいで、イトラは、
初対面の裸の男がイトラの妻と寝ている映像を見ることになった。
状況を説明してください。
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解説
新型コロナウイルスの流行により、感染防止対策で、入院している妊婦との面会が禁止され、産院での立会出産が出来なくなった。
イトラは、我が子が産まれる瞬間に立ち会うことが出来なくなり、リモート映像で妻の出産の様子を見届けることになった。
以下駄文。
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2020年7月20日。
出産予定日からは既に3日が過ぎた日の早朝。
里帰り先の病院にいる妻から、今日の昼に帝王切開での出産になるとの連絡がきた。
夜勤明けであった私は、何と急な話だと思いながら、帰りの電車に揺られていた。
今日、私は父親になる。
正直、実感は湧いていなかった。
新型コロナの流行で、妻の産婦人科の診察の付き添いにも行けず、両親学級も全て中止になった。
産院から帰った妻から見せられるエコー写真の画像は、恥ずかしがり屋だったのか、顔の前に腕があったりしてまともに顔が映った写真は無く、愛着の湧くものではなかった。
立ち合い出産も感染予防対策のため禁止され、入院中の面会人数も妊婦につき1人までというルールになったので、里帰り先の義理の母に任せることになった。
今となっては反省しているが、私は父親になるための準備を積極的にしていなかった。
そんな中で、今日出産するとの連絡。
現実感がないまま帰宅し、手術前の連絡を待った。
そして昼の11時、妻が手術室に入ったとの連絡。
それから30分もかからなかった。
LINEのビデオ通話の映像に、しゃくりあげるような声をあげて泣く赤子を抱えた助産師が映った。
身長約50cm、体重約3000gの元気な男の子だそうだ。
身体測定を終えた助産師がその赤子をつれて、もう一度妻のもとへ行く。
助産師が妻の傍らに赤子を寝かせると、妻は安堵したのか泣きだした。
結婚式でも泣かなかった彼女の感動の涙を、その時私は初めて見た。
私も自然と涙が流れた。
2020年7月20日。
私が父親になった日。
大切な家族が増えた日。
可愛い我が子の産まれた日だ。
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