「あ、もしもし母さん?俺だよ俺。悪いけど、急に100万必要になって…」
その電話の声は明らかに自分の息子のものではなかったのに、女は急いで100万円を用意した。
一体なぜだろうか?
解説を見る
女は知る人ぞ知るイケメン舞台俳優、亀沢水平の熱狂的なファン。
その執着は常軌を逸しており、自宅を特定し、カメラや盗聴機を仕掛けるほどのものだった。
ある日いつものように水平のプライベートを覗き見ていると、盗聴機から電話をしている声が聞こえてきた。
「あ、もしもし母さん?俺だよ俺。悪いけど、急に100万必要になって…」
「…いつまでに必要なの?」
「それが…明日までなんだ。」
「そんなすぐに100万も用意できるわけないでしょう!」
「そう…だよね。他当たってみるわ。」
そう言って電話を切ると頭を抱え出した水平。彼の言う「他」と連絡する様子は無い。
(…もしかして水平くん、本当は頼れるつてなんて無いんじゃないかしら?そうだとしたら彼を助けられるのは私しか居ない!)
女は近所のATMへ駆け出した。
物語:1票
物語部門
イトラ>>
犯罪は関係ありますか?がミソです。面白い場面設定です。