「【ラテクエ7】偽りの脅迫状」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
とある国で新しい国王が就任し、祝賀パレードが行われることになった。
そしてパレードまであと3日、というときに何者かから「パレードの道中に爆弾を仕掛けた。王の命を守りたければパレードを中止しろ」という脅迫状が届いた。
しかし、王は「特に警備を増やしたりパレードを中止したりする必要はない」と言い切り、当初の予定通りパレードを進行させた。
実際何事もなくパレードは終了したのだが、王は一体なぜ脅迫が狂言であると見抜けたのか?
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「パレードの道中に爆弾を仕掛けた。王の命を守りたければパレードを中止しろ」
就任まで3日を迫ったある日、このような脅迫状が差出人不明で届けられた。
「それで、脅迫状は・・・」
「はっ、こちらになります」
そう言って、部下から差し出された脅迫状を手元にとる。
これは、パレードの中止。あるいは警備を増やすしか・・・
そう思った時。
懐かしい、香りがした。
それは、この紙からだった。
この匂いは。この、独特の匂いは。
私がまだ比較的自由に国の外に行けた時に、仲良くしていた花屋のアンのつけていた香水の香りだった。
確か、自分で育てた花でブレンドした、一点ものだと語っていた。
私は全て察しがついた。
アンは明日パレードに来るのだろう。
そして、それを私に伝えたかった。
しかし、一人のただの民のメッセージが王、それも就任したばかりの王にまで届かない可能性が高い。
私と友人だと言ってもあしらわれるだろう。(いや、あしらわれたのだろうか)
しかし、脅迫状ならば。
それは重大な事案として王にも届くのではないかーーー。
いたずら好きのアンが考えそうなことだーーー。
私はくっくっと笑い、「特に警備を増やしたりパレードを中止したりする必要はない」と言い切った。
むしろ、警備を薄くしたいくらいだ。
もしかしたら、会話はできないかもしれない。
しかし、私も彼女もそれでいいのだろう。
旧友との会話は、目を合わせるだけでも十分なのだ。