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ある日を境に、上目遣いになることが多くなったと思われる原田さん。
僕はそんな彼女に密かに想いを寄せつつ、
彼女が上目遣いにならないように身長を伸ばしたいと思った。
いったいどういうことか?
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解答
席替えで僕の前の席になった原田さん。
背の高い彼女は、背の低い僕から黒板が見やすいようにと前屈みの姿勢を取るようになった。
目線が下がったぶん普段よりも上目遣いになっているはずで、姿勢を崩させるのはしのびないからもっと自分の身長が伸びてほしいと思った。
解説
席替えで僕の前の席になった原田さんは、女子の中でも特に身長が高かった。
そして僕は男子の中でも特に小柄な方だ。
「古賀くん、黒板見える?」
「……見える。何とかね」
「席変わろうか?」
「大丈夫だよ」
そうは言ったものの、原田さんの頭は黒板を絶妙に隠している。くそ、僕がもっと身長が高ければ。
バレー部ですらりと背が高く凛とした原田さんの立ち振舞いを、僕は普段から憧れの目で見ていた。
恋、と呼ぶには少し遠いような感情だ。
授業中もしゃんと背筋を伸ばして姿勢よく前を見ている彼女の姿をよく知っている。
だからこそ。
その日から、彼女に起こった些細な変化は。
僕には十分すぎるくらい大きな変化だった。
だらしない、とまではいかない。けれども確実に、彼女は前屈みの姿勢になった。
そのおかげで僕の視界は開けた。黒板の文字がよく見える。
敢えて何も言わないし、僕も気づかないふりをする。
言葉なき彼女の気遣いは僕の胸をトクリと波打たせた。
目線が下がったぶん、黒板を追う彼女は恐らく普段よりも上目遣いになっているのだろう。
もともと姿勢のいい彼女を猫背にさせるのは心苦しいものがある。
原田さんの厚意を僕はしっかりと受け取りながら、同時に僕がもっと背が高ければと願わずにはいられなかった。
物語:4票良質:3票
物語部門
ぺてー>>
真相が判明すると、二人の位置関係がガラッと変わります
この変化こそウミガメの味です