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「問」
ジークは剣一本で身を立てた英雄だ
ある戦場においても彼は獅子奮迅の戦働きを成し
30と幾人の敵兵を切り捨てた
しかし、度重なる戦闘の毒牙は確実にこの強靭な男を蝕み
彼はその身を地に臥した

そして戦争が終わり、敵兵もそばにはいない今
倒れ伏すジークを踏みつけにする一人の男がいた
その男の手にはジークが戦場で決して手放すことのなかった
彼の愛剣が握られている

この状況を、ジークは曖昧な意識でしかし確かに認識していたが
今、この瞬間のみ己の愛剣は剣すら満足に振れないであろう
その男が持つべきだと思ったし
それが、自身の幸福につながると知っていた

さて、これは一体どういう事だろうか?
20年06月22日 00:40 [tosh]
【ウミガメ】
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