電話の最中にインターホンが鳴った。モニターにはケイコが映っている。だいぶ酔っている様子だ。部屋には上げたくなかったが、またマンションの玄関で騒がれてはたまらない。仕方なくロックを解錠した。「泊めて~」と言いながらケイコが転がり込んで来るのと同時に通話を終えた。「何。今頃。男?」とケイコ。「サトミから。カメオが浮気してるみたいって泣いてた。今夜もまだ帰らないんだって」「ふうん。いい男だもんね。カメオ」「そうだ。今からふたりで行ってあげようよ」「サトミん家に?やだよ。めんどくさい。飲み直すのだー」「思い詰めたら何するかわかんないじゃん、あの子。ほら、行くわよ」
渋るケイコを急き立てて駐車場まで降りる。半ば強引にケイコを助手席に座らせると、あたしは車を発進させた。
そう。あたしにはどうしてもそうしなければならない理由があったのだ。
その理由、何だか分かる?
渋るケイコを急き立てて駐車場まで降りる。半ば強引にケイコを助手席に座らせると、あたしは車を発進させた。
そう。あたしにはどうしてもそうしなければならない理由があったのだ。
その理由、何だか分かる?
20年06月14日 00:00
[きまぐれ夫人]
【ウミガメ】【闇スープ】
【ウミガメ】【闇スープ】
トリック部門
三太郎>>コメントなし
物語部門
納得感部門
マカ旦那>>コメントなし
良質部門