私の姑が亡くなった。よく働く気っ風の良い優しい人だったけれど、
夏の暑さに弱っていたところに夏風邪を引いてそのままぽっくりと逝ってしまった。
悲しみに暮れる間もなく弔いの準備で慌ただしい家の中で、寝かされた姑の横に少女がかがみ込んでいるのに気付いた。
少女は辺りを気にしながら姑の経帷子の合わせになにかをそっと滑り込ませ、
誰にも見咎められないうちにまたさっとその場を離れた。
訝しく思った私は一人になった時を見計らって、少女が忍び込ませたものを取り出し確認した。
しかし疑問は大きくなるばかりだった。あの子はなぜこんなものを──?
夏の暑さに弱っていたところに夏風邪を引いてそのままぽっくりと逝ってしまった。
悲しみに暮れる間もなく弔いの準備で慌ただしい家の中で、寝かされた姑の横に少女がかがみ込んでいるのに気付いた。
少女は辺りを気にしながら姑の経帷子の合わせになにかをそっと滑り込ませ、
誰にも見咎められないうちにまたさっとその場を離れた。
訝しく思った私は一人になった時を見計らって、少女が忍び込ませたものを取り出し確認した。
しかし疑問は大きくなるばかりだった。あの子はなぜこんなものを──?
20年06月11日 18:15
[ヘル信]
【ウミガメ】
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雲野いちか>>コメントなし
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