「俺にそのカレーうどんを食わせろ!それで、完食するまでに服が汚れなかったら千円くれ!」
私が昼食に買ったカレーうどんを指差してそんなことを唐突に言い出したのは、いま目の前に座っている友人・橋塚である。
私は、いちど箸で持ち上げたカレーうどんのやり場に困りながら、橋塚の発言に耳を傾けている。
私を含めて、周囲の人間は橋塚の提案に反対した。
というのも、今日の橋塚は白い無地のTシャツにジーンズという服装であり、
カレーうどんのつゆが跳ねようものなら洗濯が大変になるのが目に見えていたからだ。
しかし、橋塚は「やる」の一点張りであった。こういった強情なところは昔から変わらない。
私は「どうなっても知らないぞ」と心の中で悪態をつきながら、
一口目のカレーうどんをそれはそれは慎重に口に運ぶのだった。
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結論を言おう。橋塚のTシャツは見事にカレーの染みで汚れてしまった。
周囲の人間はみな一様に「言わんこっちゃない」と橋塚を嘲笑った。
しかし橋塚だけは、彼のTシャツが汚れたのは私の箸の扱い方に問題があったからだと主張している。
橋塚は何故そんなことを言い出したのだろうか?
私が昼食に買ったカレーうどんを指差してそんなことを唐突に言い出したのは、いま目の前に座っている友人・橋塚である。
私は、いちど箸で持ち上げたカレーうどんのやり場に困りながら、橋塚の発言に耳を傾けている。
私を含めて、周囲の人間は橋塚の提案に反対した。
というのも、今日の橋塚は白い無地のTシャツにジーンズという服装であり、
カレーうどんのつゆが跳ねようものなら洗濯が大変になるのが目に見えていたからだ。
しかし、橋塚は「やる」の一点張りであった。こういった強情なところは昔から変わらない。
私は「どうなっても知らないぞ」と心の中で悪態をつきながら、
一口目のカレーうどんをそれはそれは慎重に口に運ぶのだった。
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結論を言おう。橋塚のTシャツは見事にカレーの染みで汚れてしまった。
周囲の人間はみな一様に「言わんこっちゃない」と橋塚を嘲笑った。
しかし橋塚だけは、彼のTシャツが汚れたのは私の箸の扱い方に問題があったからだと主張している。
橋塚は何故そんなことを言い出したのだろうか?
20年06月09日 19:37
[休み鶴]
【ウミガメ】
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