【らてクエ4-2日目】罷り通らじ」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
鬼殺しのお札、というものをご存じだろうか?

江戸中期。某藩に所在する「野呂院」という寺に、突如として鬼が現れた。
その鬼を封じるために、野呂院の坊僧が経文を書き記して鬼の額に貼り付けたとされるお札のことである。
そのお札を貼られた鬼は、たちまち身体が固くなってゆき、
やがてはクヌギの木になってしまったのだという。

今でも現存する野呂院の裏手には、お札が貼り付けられた真っ赤なクヌギが植生しており、
「鬼クヌギ」として地元の人々の畏怖の対象になっている。

とある夜。野呂院で肝試しをしようと、不届きな若者たちがやって来た。
一人の男が鬼クヌギに目を付ける。

「おい!この木、上の方にお札が貼ってあるぜ!引っぺがしちまおう!」

男はひょひょいと鬼クヌギを登ると、あっという間にお札を剥がしてしまった。
仲間たちも手を叩いて笑っている。

「ヤス、おまえ流石だな!」
「これくらいチョロいもんよ。さぁて、何が書いてあるんだ?」
「お前、昔の文字が読めるのか?すげぇな!早く読んでみてくれよ」

そんなやり取りを経て、男は剥がしたお札に書かれた内容を読み上げる・・・。

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さて、男が鬼殺しのお札を読み上げたところで、周りの友人たちは口々にそれを遮った。

男の口から何が語られるのか、みな興味津々だったはずだ。
それなのに、まさか最初の最初で発言を遮られるとは思っておらず、男は困惑している。

彼はどうすればよかったのだろう?
20年05月31日 20:35 [休み鶴]
【ウミガメ】【時間制限:1時間】
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ゆり彦>>コメントなし
白石コーソー[まねきねこ]>>コメントなし
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