新ラテシン　指先は凍える程冷たい

エビは高級食材で庶民には簡単に食べられるものではなかったのですが
カメコには幼い頃によくエビフライを食べていた記憶があった。


確か家庭は貧しかったもののカメコの大好物だからと
めでたい日にはエビフライを用意してくれる両親のことを
大人になった今だからこそ有難みを実感していたのです。



社会に出て幾年か
カメコも自分で自分の事は食べて行けるようになり
久しぶりに大好物のエビフライが食べたくなったのです。




調べてみて目がくらくらするほど値段が高くてびっくりしたのですが
どうにかお金を貯めて(まぁ両親の遺産がほぼだけど)
ようやくエビフライを食べる機会が来たのです。



味はもちろん
美味しい!!(°w°)



だけど


何か違う(´・ω・｀)


味付けとかそういうものではなく



見た目は似ているのに根本的な何かが決定的に違う・・・・





その時、カメコは昔カブトムシを飼っていたことを思い出してしまった



そう言えば、うちの料理は揚げ物とか刻んだものが多かったような・・・
そのくせあいつらは自分たちだけは箸を付けなかったような・・・・


カメコは両親に愛されてなどおらず
ずっと虐待に似た仕打ちを受けていたのです。

キモチワルイ気持ち悪いキモチ悪い

そしてそんなもので育ってきた自分がとても気持ち悪くなったのです。