変身！カメオくん！

亀尾(カメオ)カメタロウくんと海野(ウミノ)ウミコちゃんは今日も仲良し
今日は一緒におままごとをしています。
「えいえんのあいをちかいますかー？」
「ちかいます！」
「それではこれからあなたはカメオウミコとしてだんなさんのそばにいてくれますか？」
「はい、カメオウミコとしてそばにいます！」

――――――――――――
中学生のウミコちゃんは何かを一心不乱に書いてるようだ。
友達が手元を覗く
「なに書いてるの？」
「見ないでよー！」
「あっ、また亀尾くんと自分の名前合わせてるー！」
「ほっといて！」
「ふふ、可愛いねー」
「もう！！」
「おっと、ごめん」
「まったくもう……」
「でもさすがにそんだけ書いたら書きなれちゃうね」

―――――――――
大学生になった2人は何やら緊張気味
会話も上手くいかないみたい
「あのさ、」
「な、なにかな」
「ゆ、指輪のサイズっていくつ？」
「えっ……きゅ、9号だよ」
「そ、そうなんだ」
「う、うん」
2人の顔は真っ赤です。

―――――――――
すっかり少女から大人の女性になったウミコの足元にカメタロウがひざまづく
「お、俺のお嫁さんになって傍にいてくれませんか？」
静かに頷いたウミコの指に指輪をはめる
指輪を付けたウミコがカメタロウに泣きながら抱きつく
「私、ずっとカメオになりたかったの！」



結婚してもウミコは『海野』と名字を間違えて書いたりなんてしません
だっておままごとの結婚式をしたあの日からずっとウミコは『亀尾』になりたくて練習していたんですから！