【鈍色のリング】

男は裏社会の人間だったが、一般人の恋人に婚約指輪を渡したかった。
しかし、婚約指輪を買う金も無くあるのは物騒なチャカ（拳銃）一丁。
そこで、男は宝石店に強盗に入る事を思いついた。
無事指輪を盗むと、裏通りへ出て覆面を外す。
しかし、そこに一人の女性が通りかかってしまう。
月が明るく綺麗だった為逆光で顔は見えないが、それは向こうからはこちらの顔が見えている事を表す。
顔を見られたからには生かしては置けない。
話しかけてくる彼女へ、男は鉛玉を贈った。
しかし、倒れた女の顔を見て男は絶望した。
指輪を贈ろうとしていた恋人がそこには横たわっていた。

簡易解説
強盗後の男は女と会ったが月が明るく顔を見られた為鉛玉（銃弾）を贈り殺害した。