放課後の屋上には、グラウンドから運動部の声が届いてくる。
先に来ているのは、大抵あいつのほうだった。フェンスにもたれて、野球部のノックを見ている。
「また居る」
「それ、あたしのセリフ」
クラスは違う。約束したこともない。一年の秋から、気づけばこの時間、この場所だった。
話すのは、購買のパンの新作とか、あいつの自虐ネタとか、そんなどうでもいいことばかり。
卒業まで、あと十日。
「ブスって損だよね」
あいつはフェンスの網目を指でなぞりながら言った。
「は?」
「事実だもん。誰にも好きになってもらえない」
笑っていた。口の端が、少し上がりすぎに見えた。
「そんなことない。見た目じゃなくて、中身が大事に決まってるだろ」
「きれいごと」
遮られた。こっちを見ない。
「それ、一番説得力ないやつ。中身が大事って言う人ほど、かわいい子と付き合うもん」
「俺は違う」
指が止まった。
「じゃあさ、見た目がかわいくない子と付き合えんの?」
声が、少しだけ硬かった。
理屈なら、いくらでも言えるはずなのに、一つも出てこない。
「……ほら。冗談だよ。本気にしないで」
「付き合える」
「やめて。言わせたくて言ったんじゃない」
「理屈じゃねえよ。お前が自分のことをどう思ってるかは知らねえけど、俺はそこ見てねえから。ずっと会いたくて、ここに来てた。一年のときから」
あいつの肩が、ぴくりと動いた。
・
・
・
・
・
そして下腹部に膝蹴りを受け、思わず片膝をついたところにシャイニングウィザードが飛んできた。
仰向けに倒れた瞬間にマウントを取られ、俺は必死で顔をガードするがパンチの威力はそれを突き抜ける。
あいつがツンデレではないとしたら、ではいったいなぜこうなった?
先に来ているのは、大抵あいつのほうだった。フェンスにもたれて、野球部のノックを見ている。
「また居る」
「それ、あたしのセリフ」
クラスは違う。約束したこともない。一年の秋から、気づけばこの時間、この場所だった。
話すのは、購買のパンの新作とか、あいつの自虐ネタとか、そんなどうでもいいことばかり。
卒業まで、あと十日。
「ブスって損だよね」
あいつはフェンスの網目を指でなぞりながら言った。
「は?」
「事実だもん。誰にも好きになってもらえない」
笑っていた。口の端が、少し上がりすぎに見えた。
「そんなことない。見た目じゃなくて、中身が大事に決まってるだろ」
「きれいごと」
遮られた。こっちを見ない。
「それ、一番説得力ないやつ。中身が大事って言う人ほど、かわいい子と付き合うもん」
「俺は違う」
指が止まった。
「じゃあさ、見た目がかわいくない子と付き合えんの?」
声が、少しだけ硬かった。
理屈なら、いくらでも言えるはずなのに、一つも出てこない。
「……ほら。冗談だよ。本気にしないで」
「付き合える」
「やめて。言わせたくて言ったんじゃない」
「理屈じゃねえよ。お前が自分のことをどう思ってるかは知らねえけど、俺はそこ見てねえから。ずっと会いたくて、ここに来てた。一年のときから」
あいつの肩が、ぴくりと動いた。
・
・
・
・
・
そして下腹部に膝蹴りを受け、思わず片膝をついたところにシャイニングウィザードが飛んできた。
仰向けに倒れた瞬間にマウントを取られ、俺は必死で顔をガードするがパンチの威力はそれを突き抜ける。
あいつがツンデレではないとしたら、ではいったいなぜこうなった?


『キュン💛』していってね(〃▽〃)
参加者一覧 4人
闇スープが解けたら解放されます。























