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カメコはカメオより先に寝てはいけない。
カメコはカメオより後に起きてもいけない。
カメオは台所に立たないし、家事も一切しない。
外に出かける時は、カメコは必ずカメオの後ろを歩く。
だが、ある時を境に、これら全ての立場が逆転した。
しかしながら依然、カメオは亭主関白である。
一体どういうことだろう?
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カメオは結婚当初より、さだ〇さしの「関白宣言」の前半の歌詞さながら、妻のカメコには常に自分の世話をし、完璧な人間でいるよう、毎日厳しく言い聞かせていた。
しかしそんな日々はある時突然激変する。
カメコが自宅で家事をしている最中に、脳卒中で倒れたのだ。
幸いカメオが発見し、すぐに病院に搬送されたことで一命を取り留めたが、カメコの脳は重大なダメージを受けており重度の障碍が残った。
カメコの退院にあたり、カメオはヘルパーや家族の補助も断り、自分でカメコを介護をしながら自宅で2人で暮らす道を選択した。
常にほぼ眠っている状態のカメコに対して、カメオは昼夜を問わず付き添った。
料理・洗濯・掃除等、慣れない家事も全て1人でこなした。
たまに気分転換で外に出かける時はカメコを車いすに乗せ、カメオがその車いすを押した。
家族はいまだに「一緒に住まないか」「ヘルパーを雇ってはどうか」と言ってくるが、カメオは頑なにそれを拒否した。
カメオ「カメコが俺の思い通りに動かないのが嫌なんだ。大黒柱が家を支えるのは当たり前だ。俺がいいって言ってるんだからいいんだ」
そんなカメオは自分が眠る前に毎日必ず、以前と変わらない口調でこうカメコに命令するように話しかけるのだという。
カメオ「俺より先に寝るなと言っただろ。俺より早く起きて食事の支度をするんだ。いつまで俺に後ろを歩かせる気だ。いいか、俺の言うことは絶対だぞ。絶対に俺より先に逝くなよ」
依然、カメオは亭主関白である。
〈要約〉
妻のカメコがあるとき突然病気で倒れ、重度の障碍が残った。
自宅で自分が介護をすると決めたカメオは、ほぼ寝ている状態であるカメコの世話を昼夜問わず行った。
家事も全て自分がこなし、外出の際はカメコが乗った車いすを押した。
そして今でも「俺より先に逝ってはいけない」と亭主関白のカメオはカメコに命令をするのだった。