「格下のウミガメのスープ」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません。」
男は少々納得がいかないような表情をしつつも特に文句を言うこともなくそのスープを平らげ、勘定をすませて帰宅しました。
その様子を見ていた見習いシェフはその日の夜、近いうちに今働いているレストランを辞める決心をしました。
一体どういうことだろう?
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あるレストランで働くシェフ(以下A)から日常的にパワハラを受けていた見習いシェフ(以下B)。
Aを恨むBは、店側にもお客様にも迷惑がかかることは承知のうえで、とうとうAに復讐をする決心をする。
Aが作ったウミガメのスープにこっそりと適当に調味料(激辛唐辛子やら特製オリーブオイルなどの、普段ウミガメのスープに入れることのないもの)を混ぜてウミガメのスープの味をデタラメに変えてやるのだ。Aの料理に関する腕の評価を落とすのである。
そして復讐の実行日。そのスープを飲んだお客様がシェフ(A)を呼んだ。
B(よし!お客様に味をダメ出しされて恥をかくぞ!)
……しかし、Bの見た光景は予想と違っていた。
お客様はいつものウミガメのスープと何か違うことをシェフ(A)に確認した様子だったが、それだけであった。それどころか、「いつものウミガメのスープとは違うな」と言うような表情をしつつも、いつも以上に美味しそうにスープを飲んでいるではないか!
B(これは一体……まさか!?)
その日の夜、Bは店で作るいつものウミガメのスープの材料に加え、その日嫌がらせでAのスープに入れた調味料を同じ配分で入れて作り、食べてみた。
B「こ……これは!?いつも作るスープよりもめちゃくちゃ美味いぞ!?」
なんと、偶然にもBが入れた調味料の配分が上手いことマッチし、ウミガメのスープの味を数段階美味しくしていたのだ!
見習いである彼が作っても、Aや他のシェフが作ったスープ以上に美味しいと思えるほどに!
この味のスープを出すレストランがあったとしたら、間違いなく今働いているレストランより繁盛すると確信できるほどに!
こうして偶然にも神がかった『隠し味』的調味料配分を発見したBはこれの作り方を自分一人で独占することを決め、そう遠くない未来に自分の店を立ち上げるために、近いうちに今働いているレストランを辞める決心をしたのだ。
良質:3票