「は?遭難したって?」「そうなんです!」」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
 ある冬の日、四人組の登山者が遭難した。
 運よく山小屋を見つけた四人だったが、次第に眠気が襲ってくる。いくら室内と言えど、暖房器具は無く、眠ることは死を意味していた。
 そんな時、一人の登山者が以下のような提案をした。
・全員が部屋の隅に立つ。
・スタートの人は次の隅まで歩いて、そこにいる人の肩を叩く。
・肩を叩かれた人は、また次の隅まで歩いて行って、そこにいる人の肩を叩く。
 これを繰り返せば、眠ってしまってもすぐ起こしてもらえるし、ただ歩き回るよりも体力を浪費しないで済む。救助が来るまでこれをつづけた彼らは、無事山を下りることが出来た。

 さて、ここからが問題。
 実際に四角い紙の隅におはじきなどを置いて試してもらえばわかると思うが、これは四人では絶対に続かない。四人目が最初の位置に戻ってきたとき、誰もその隅にはいないからだ。
 巷では「幽霊のおかげで生き延びた登山者たちの話」として有名な話だが、今回の登山者たちの場合、幽霊がいなくても成立するという。いったい、何故?
18年06月09日 19:20 [至告]
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