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かわいい森の動物たちに、お姫様や王子様。
そう、今日は保育園の発表会、うちの子の晴れ舞台だ。
ところが、うさぎ役をやっていた子供がセリフを忘れ、
舞台上の木の下で座り込んで泣く事になってしまった。
そんな姿を見ながら思った。
「うん、うちの子はやっぱり良い子だ」
なぜ?
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(※末尾に一行要約あります)
保育園の発表会。
五歳の娘は、舞台の端で両手を広げる「大きな木」の役だった。
他の子たちが動物やお姫様を演じる中、娘だけが微動だにせず、じっと立っていた。
正直、少し不憫に思っていた。もっと目立つ役をやらせてあげたかった、と。
劇の終盤、台詞を忘れたうさぎ役の子が、舞台の真ん中で泣きだしてしまった。
会場がざわつき始めたそのとき、娘が両手を下ろして歩み寄り、そして、また両手を広げた。
「大丈夫だよ。木の下だから、雨もふらないよ」
台本にない台詞だった。
うさぎの子はそれで安心したのか、涙を拭いて続きの台詞を口にした。
会場から、あたたかい拍手。
発表会が終わり、娘のところへ行った。
「いい役だったね」
娘は嬉しそうに笑った。
-一行要約-
私の子供は『木の役』。うさぎの子供に対する優しさを見ての『良い子』
-補足(マニア向け)-
要約の通りシンプルに解釈してもらって良いのですが、真の仕掛けを細かく説明すると。
『(よその子が)木の下で座り込んで泣く姿』を見ても『うちの子は良い子』とは思いません。
(なので『その後なんやかんや』が省略、つまり隠されているという解釈)
この解釈で構わないのですが、実は省略が(ほぼ)無くても成立するよう作ってあります。
記述は『木の下で座り込んで泣いてしまった』と似て非なるものです。
つまり『木の下で座り込んで泣く事になってしまった』経緯そのものを見ての『良い子』です。
経緯とは、娘(木)の物理的移動によりその状況が生まれたという事です。
(木の方が動いて結果的に出来上がった状況の意)
(ほぼ)とは、経緯に会話まで含めるかは解釈次第という意味での(ほぼ)です。
フォローに行った行為を見ただけでも充分『良い子』なので、実は問題文に省略はありません。
(とは言え、闇なのでFA条件は一行解説の範囲でOKです)
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