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履き違えているわ 幾つかのことを」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
GPSや無線がまだなく、海に出ることが今とは比べものにならないほど危険だった時代の話。

ある男が、とある海の見えるレストランを訪れた。
席についた彼は、メニューの中で最も高価な「ウミガメのスープ」を注文した。
このスープは、熱いうちに飲むのが一番美味しいとされている。

ところが、スープが運ばれてきても彼はすぐには口をつけず、ただじっと眺め続けた。
時折スプーンでゆっくりとかき混ぜたり、すくって持ち上げてはまた戻したり……。
そうして15分ほどが経ち、スープがすっかり冷めた頃になって、彼はようやくスープを飲み始めた。

男は熱いものが苦手なわけではないとしたら、一体なぜだろう?
[鍋豚]

【ウミガメ】26年05月29日 16:57
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男は本の挿絵などを手掛ける画家だった。

彼はある物語の挿絵を担当しており、その中で「ウミガメのスープ」を描くことになっていた。ウミガメのスープは一般的な家庭料理ではないため、リアリティを追求する彼は、本物を直接観察すべくこのレストランを訪れたのだ。

スープや具材の質感、湯気の上がり方などなどをじっくりと観察し、スケッチする時間をできるだけ長く確保したかったため、彼はスープが冷めるまで手をつけなかったのである。結果として冷めたスープを飲むことになったが、納得のいく資料を得られた男はとても満足だった。

余談だが、その本にはもう一皿、別のスープが登場するらしい。
良質:3票
全体評価で良質部門
>>個人的にはさらりとした調子で書かれた1行目にもしっかり意味がある無駄のなさが素敵でした。
トリック部門
物語部門
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