▽解説
「ただいまー。おっ今日カレーじゃん」
高校の卒業式を終えた息子が帰ってきた。
先に戻った私は、晴れの日に息子の大好きなカレーを作って待っていた。
息子の3年間を思い返すと、欠席なしの皆勤賞。バスケ部では準レギュラー、成績は中の上。
自慢の、というには少し気恥ずかしいが3年間でまあまあ立派に育ったもんだ。うん。
入学時はそでが少し余った学ランも、今となってはピッタリサイズだ。
ん?なんか胸元がはだけているけど。
お、
第二ボタンないじゃん。
全然そんな気配なかったけどそうかそうか。同級生かな、後輩ちゃんかな。なかなかやるじゃん。
「母さん、ちょっと」と息子。おもむろに学ランの右ポケットを探ると、出てきたのは金色に鈍く光るもの。
「裁縫道具貸して。式の後部活メンツで遊んでたらボタン取れちゃった」
▽解説の解説
母であるミサキは、息子の制服から第二ボタンがなくなっていることに気づいた。
ミサキは息子が誰かに卒業式で第二ボタンを渡したと思い、誇らしくなった。
・当問題は、DEBONOで出題された「僕らは、きっと」から解説をリサイクルしております。
制作者のアカシアンさん、ありがとう!
https://de-bono.net/mondai/show/3019