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『彼にもし告られたらどうしよう。』
などと思わずニヤニヤしながら妄想を膨らませ、慣れないメイクに余念がない由香。
準備万端整え、約束の時間に、約束の公園、約束のベンチで待つも、彼は来なかった。

諦めて家に帰る道すがら、学校の屋上で彼に渡されたメモを見返す由香。
「場所も日時も合ってるよね。忘れちゃったのかな?」
少し寂しげな表情とともに、思わず小さな呟きが口をつく。

そんな時、ふと見覚えのある姿を見つける。
少し先の横断歩道を、同級生の加奈子と仲睦まじく渡る彼。

その光景を目にした由香が平静でいられたのはなぜだろう?
[米国GI]

【ウミガメ】26年05月02日 22:02
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(末尾に一行要約あります)

結婚以来足が遠のいていた実家へ、久しぶりに帰った私は、
部屋の机から、当時付き合っていた彼との交換日記を見つけ、
砂糖をぶちまけたような言葉の数々を、赤面しながら読み返していた。

あの頃、昼休みに屋上で、日記帳をやり取りするだけの清い交際。
あれって本当に付き合ってたのかな。でも夫には見せられないな。
そんなことを考えていると、日記帳の隙間から一枚のメモが滑り落ちた。
「今から十年後、もし由香がまだ独身だったら、あの公園のベンチで~」
彼の字だ。そしてその日は明日。ドラマのような展開に、胸が少しだけ躍る。

未練があるわけではない。あの頃の自分と答え合わせがしたいだけ。
翌日、普段はあまりしないメイクをして、約束の場所に向かった。
彼は現れなかった。帰り道の車の中で、「当然よね」と呟く。

そして神様は、ほんの少しだけ悪戯をした。
信号待ちで景色を眺めていると、横断歩道を渡る彼の姿が見えた。
その隣には、昔同じクラスだった同級生の加奈子。その間には小さな男の子。
信号が青に変わる。こちらに気づくことなく歩き去っていく親子。
助手席に置きっぱなしになっていたメモを鞄の奥に押し込み、ゆっくりと車を出した。

来るときは甘かった缶コーヒーが、少しだけ苦く感じられた。


-要約-
主人公はすでに大人で、昔の甘い約束を思い出の延長として確かめに行った
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