ある日ある時ある国での出来事。貴族カメオが、ワイン1000本を振る舞う盛大なパーティーを企画しました。
パーティー開催2日前の夜、ワインセラーで不審な動きをしていた召使いが捕らえられました。
召使いは液体が入っていたらしき容器を持っており、尋問の末、1000本のワインの内1本にだけ、僅かでも飲むと死んでしまう猛毒を混入したと自白しました。
容器に微かに残っていた液体を飲まされた召使いは、15時間後に死にました。
召使いが死んだ時刻から24時間後にはパーティーが開催されます。それまでに毒入りワインを特定しなくてはワイン1000本パーティーは開けず、カメオの面子が潰れてしまいます。
カメオは、奴隷が何人死んでも良いのでワイン1000本の毒味をするよう、腹心たちに命じました。
何人死んでも良いと言われても、奴隷はせいぜい2、30人。1人1本ずつ試させるワケにはいきません。腹心たちは頭を悩ませました。
腹心の一人であるウミオが、熟考した後、カメオにこう言いました。
「死んだ召使いを信じるならば、次の方法で調べることを提案いたします。 1000本のワインに2進数10桁の数字を順番に振るのです。そして各桁に奴隷を1人ずつ割り当て、自分の桁の数字が1のワイン全てを数滴ずつ飲ませまるのです」
「ど、どういうことだ?」
「たとえば513本目のワインは『1000000000』で10桁目だけが1なので、『10』の奴隷だけがそのワインを飲むことになります。もしも『10』の奴隷だけが死んだならば、513本目のワインこそが毒入りだと分かるのです。この方法なら10人の奴隷で毒入りワインを特定できます。 毒入りワインが1本であることが信用ならないと言うならば、死んでいない奴隷の飲んだワインだけをパーティーに出せば良いことです。500本は確保できましょう。なぁに、500本か1000本かなんて分かりやしませんよ」
「500本・・・グヌヌッ・・・仕方ない、それで調べろ!」
そうしてウミオの指示のもと、ラベルを貼りスポイトを差したワイン1000本がワインセラーにズラッと並べられました。
10人の奴隷は『1』から『10』の数字が割り当てられ、ワイングラスを持たされました。
カメオの息子であるカメタロウがワインのラベルを確認し、「1番、来い!」と言うと、『1』の奴隷のグラスに『0000000001』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
「2番、来い!」と言うと、『2』の奴隷のグラスに『0000000010』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
「1番、2番、来い!」と言うと、『1』の奴隷と『2』の奴隷のグラスに『0000000011』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
延々と続く集中力の要る作業に立ち会った者はみな疲労困憊になりましたが、ミス無く作業は完了しました。
1滴は約0.04ml。ワイン1本から2、3滴取り出しても1人辺り約500本分なので、せいぜい50mlです。
最後の晩餐がほんの少しの毒入りワインになるかもしれないと奴隷たちは涙を流し、そしてワインを一気に飲み干しました。
毒が効くまでの時間を余分に見積もりもしましたが、パーティー開催時刻までにテストは完了しました。
さて、毒入りワインは何本目のワインだったでしょうか?
パーティー開催2日前の夜、ワインセラーで不審な動きをしていた召使いが捕らえられました。
召使いは液体が入っていたらしき容器を持っており、尋問の末、1000本のワインの内1本にだけ、僅かでも飲むと死んでしまう猛毒を混入したと自白しました。
容器に微かに残っていた液体を飲まされた召使いは、15時間後に死にました。
召使いが死んだ時刻から24時間後にはパーティーが開催されます。それまでに毒入りワインを特定しなくてはワイン1000本パーティーは開けず、カメオの面子が潰れてしまいます。
カメオは、奴隷が何人死んでも良いのでワイン1000本の毒味をするよう、腹心たちに命じました。
何人死んでも良いと言われても、奴隷はせいぜい2、30人。1人1本ずつ試させるワケにはいきません。腹心たちは頭を悩ませました。
腹心の一人であるウミオが、熟考した後、カメオにこう言いました。
「死んだ召使いを信じるならば、次の方法で調べることを提案いたします。 1000本のワインに2進数10桁の数字を順番に振るのです。そして各桁に奴隷を1人ずつ割り当て、自分の桁の数字が1のワイン全てを数滴ずつ飲ませまるのです」
「ど、どういうことだ?」
「たとえば513本目のワインは『1000000000』で10桁目だけが1なので、『10』の奴隷だけがそのワインを飲むことになります。もしも『10』の奴隷だけが死んだならば、513本目のワインこそが毒入りだと分かるのです。この方法なら10人の奴隷で毒入りワインを特定できます。 毒入りワインが1本であることが信用ならないと言うならば、死んでいない奴隷の飲んだワインだけをパーティーに出せば良いことです。500本は確保できましょう。なぁに、500本か1000本かなんて分かりやしませんよ」
「500本・・・グヌヌッ・・・仕方ない、それで調べろ!」
そうしてウミオの指示のもと、ラベルを貼りスポイトを差したワイン1000本がワインセラーにズラッと並べられました。
10人の奴隷は『1』から『10』の数字が割り当てられ、ワイングラスを持たされました。
カメオの息子であるカメタロウがワインのラベルを確認し、「1番、来い!」と言うと、『1』の奴隷のグラスに『0000000001』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
「2番、来い!」と言うと、『2』の奴隷のグラスに『0000000010』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
「1番、2番、来い!」と言うと、『1』の奴隷と『2』の奴隷のグラスに『0000000011』のワインをスポイトで数滴垂らしました。
延々と続く集中力の要る作業に立ち会った者はみな疲労困憊になりましたが、ミス無く作業は完了しました。
1滴は約0.04ml。ワイン1本から2、3滴取り出しても1人辺り約500本分なので、せいぜい50mlです。
最後の晩餐がほんの少しの毒入りワインになるかもしれないと奴隷たちは涙を流し、そしてワインを一気に飲み干しました。
毒が効くまでの時間を余分に見積もりもしましたが、パーティー開催時刻までにテストは完了しました。
さて、毒入りワインは何本目のワインだったでしょうか?
トリック部門
ぺてー>>答えは問題文に書いてあります
書いてはありますが、なかなかわかりません
書いてはありますが、なかなかわかりません
霜ばしら>>毒ワイン問題の盲点をついていて面白いです。さりげなく堂々と手がかりが置いてある点もスマートだと思いました。
ベルン>>明記されてるのになぜ気づかなかったんだ...
鰤皿器>>コメントなし
日本語勉強中のL>>コメントなし