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タヌキ鍋が名物の水平村では“タヌキが人を化かす”という伝承がある。
タヌキが人を化かすという伝承自体は珍しいものではないが、水平村では「タヌキはどんな人間にも化けることができるが、人間を騙す時は知り合いや身内以外の人間に化けて人を騙そうとする」といった伝承なのだという。
一体なぜそういった伝承があるのだろう?
[甘木] [☆スタンプ絵師]

【ウミガメ】21年02月04日 19:34
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まだまだ迷信が信じられていたはるか昔、水平村には村に訪れた旅人を殺して金品を奪い、証拠隠滅も兼ねて死体を食べるという恐ろしい風潮があった。
とはいえ、村人全員が殺人を躊躇しない鬼のような者たちばかりだったわけではない。すべての元凶は、当時の水平村の長の仕業であった。

水平村に旅人が訪れると長は村人たちに「あの旅人は実は人間に化けているタヌキで、我々を騙そうとしているのだ。放っておくと取り返しのつかないことになる。油断しているうちに仕留めるのが一番だ。なに、人間の姿はしているが中身はタヌキだ。迷うことはない!」と嘘を吹き込み、その旅人を殺害させるように仕向けた。
そして旅人を始末し終えると、再び長は村人たちに言った。

「これらの金品はタヌキが術で生み出した曰く付きのものだ。村の長として私が責任をもって処理しておくから安心しなさい。さぁ、そのタヌキはタヌキ鍋にでもして食べてしまおう。見た目は人間の姿のままだが、中身はタヌキなのだから……」


こうしたことが何度も繰り返され、水平村に“知り合いや身内以外の人間(=初めから村の住人ではない者)に化けて人を騙そうとするタヌキが度々村に現れた”という話が語り継がれて伝承となり、当然のようにタヌキ鍋が名物となったのであった。
……現代の水平村で食べられるタヌキ鍋の味は、当時のものとは違うとか、違わないとか……。
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