盗賊と女騎士

回答のポイント

１）首領は女騎士に悪感情を抱いており、オークを討伐する過程での事故を演出し、密かに奴隷市場送り（国外追放）しようとしていた。（３０点）
２）首領は女騎士の配下に、盗賊に変装して女騎士を襲い、奴隷市場に引き渡すよう命じた。（３０点）
３）配下達は森の中で盗賊に変装し、女騎士を襲撃・拘束して奴隷市場送りにした。（３０点）
３）女騎士の配下は首領の命を果たし、任務を遂行できたため、任務府遂行の罪に問われなかった。（１０点）

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トルトゥーガ帝国の皇帝は、武芸・知略に秀でた女騎士マリナを何とかして処分したいと思っていた。
既に天下は統一され、仕事のない職業軍人を残しておいても反乱分子になるだけだと考えていたからである。
（処刑してもいいが、建国の功労者を殺したとなると私の支持率も下がるしな、そうだ！オークの奴隷市場送りにしてしまえ。国外追放だ。）
皇帝はマリナの配下の騎士たちを自室に招き入れ、密命を付与した
「私はこれからマリナにオーク討伐を命じる。貴様らはマリナと共に出発し、奴隷市場に向かう途中の森で、盗賊に扮してマリナを襲い、拘束するのだ。夜であれば容易いであろう。そのまま奴隷市場のオークに売り飛ばしてしまえ。失敗したらお前たちを任務不遂行の罪で処刑する。」
その夜、マリナは奴隷市場に向かう森の中で、盗賊に扮した配下の騎士たちに襲われた。多勢に無勢であり、とうとう拘束されてしまう。
「くっ殺せ！」
しかし、変装した配下たちはマリナを殺さず、奴隷市場のオークに引き渡し、対価を得た。
その後、変装を解いて城に戻った騎士たちは、皇帝に謁見した。
「任務完了いたしました。」
「ご苦労だったな、これからもその調子で頑張ってくれたまえ。あ、オークから受け取った金は君たちで分けといていいよ。それを報奨金とする。」

おしまい