【らてクエ11－2】　うらめしやうらめしやうら

ワレワレハウチュウジンダ

数年前UFOと思われる謎の物体が裏庭から見つかって以来、「（宇宙人が）出る」と噂の海亀小学校。
海亀小学校は侵入しやすく、普通に怪談話の場所として適当だったので、カメオ達五人は夏の風物詩、怪談話を楽しんでいた。


ーーーーその半日前、ウミオは怖がりだと皆から思われているので皆を見返してやろうと、今晩の怪談の時に宇宙人の真似をして驚かせてやろうともくろんでいた。
教室にある扇風機で声を変え、チョークの粉をまいて白煙っぽく見せ、保健室のシーツを扇風機ごと被って「ワレワレハウチュウジンダ」と噂に沿って驚かせてやろう。
ーーーー

そして怪談話が盛り上がって来た頃、ウミオは緊張と少しの恐怖で青白い顔になりながら、トイレといって席を立ち、保健室からシーツを調達。
扇風機ごとシーツの中に入れると、チョークの粉をまいた。

「ぎゃ～～」　思った通り皆は驚いてくれた。
よし、最後だ
「ワレワレハウチュウジンダ」と扇風機で声を変えて言った。

「ハハハ。。　やっぱりウミオだったのか」
「だよな、驚かすなよびっくりしたなぁ」
「（シーツをまくりながら）なんで僕だって分かるのさ」
「そんなもんまずお前一人しかいないだろ、なのに「ワレワレ」って。　しかも宇宙人が日本語喋るわけないし。
も一つ、宇宙人が自分のことを宇宙人って名乗るわけ内じゃない。　バカかお前は（笑）」

結局みんなから笑いものにされたウミオだった。